「仮想通貨を購入しよう!」と思いたち、どの銘柄がいいのか調べていざ購入しようとした時、こう思ったことはありませんか?
「この銘柄…今買っていいの…?」
「どのタイミングで買えばいいのかわからない…」
仮想通貨を購入しようとしている人ならきっと誰でも悩んだことがあると思います。
銘柄にはそれぞれ値動きがあり、損をしたくないと思うのは普通のことです。
そこで今回は、「仮想通貨の買い時」に関して記事にしていきたいと思います。
他の投資家さんがどのように投資しているのかを中心に、私なりに情報をまとめてみました。
是非、投資する時の参考にしてみてくださいね。
買い方の基本「悲鳴で買い、歓喜で売る」

仮想通貨に限らず、こう言った投機対象の買い方の基本は「悲鳴で買い、歓喜で売る」ということです。
これはローレン・C・テンプルトン氏という有名な投資家の言葉を引用し簡略したもので、今や投資家の合い言葉のようなものです。
ー他人が絶望して売っているときに買い、他人が貪欲に買っているときに売るー(ローレン・C・テンプルトン氏)
この言葉に忠実にしつつ、ニュースなどで新しい好材料などを見ながら銘柄を選ぶのが、投資の基本とも呼べる作業。
では「悲鳴で買い、歓喜で売る」とはいったいどういうことなのでしょうか?具体的に見ていきましょう。
・悲鳴で買う
仮想通貨は売る人が多くなると価値がどんどん下がっていきます。保有者にとってみれば、「悲鳴」を上げたくなるような状況です。
価格が下がり始めると、多くの投資家は「もっと下がるかもしれない」「早く売らなくちゃ」と思います。そういった心理状況がさらに価格の暴落に拍車をかけます。
こうした保有者が「悲鳴」をあげているときは、仮想通貨の価格が落ち込んだときでもあります。
下落する価格の「底」を見極めて買うことができれば、ある意味それが一番の買い時というわけなんですね。
歓喜で売る
仮想通貨は多くの人が購入し保有していると、需要と供給の関係で価格が上がっていきます。
これは新規購入者にとっては「高くてたくさん買えない」状況ですが、保有者にとってみれば「持っていた通貨の価値が上がった」という「歓喜」の状態です。
価格がどんどん値を上げるので、ずっと持っておきたいと思うのが普通ですが、実は「いつ値が落ちてもおかしくない」というリスクをはらんだ状態とも呼べます。
価格が落ちる前…つまり保有者が歓喜しているタイミングで売れば確実に利益を出すことができます。
買い時を見極めるにはニュースをしっかり見よう

「悲鳴で買い、歓喜で売る」という投資の基本はわかりました。
ではさらに詳しく、買い時を見極めるためにはどうすればよいのでしょうか。
仮想通貨の価格は、その銘柄の周りで起きたニュースから影響を受けます。
今後価格が上がりそうな情報を「好材料・上げ材料・買い材料」、逆に価格を落としそうな情報を「悪材料・下げ材料・売り材料」なんて呼んだりもします。
過去起きたニュースから、どのような値動きをが予想されるのかを見ていきましょう。
・過去の好材料から見る仮想通貨の値動き予想
まずは価格が上がりそうな好材料からです。①Cboe・ナスダックがBitcoinの先物取引を開始(2017年12月ごろ)
「Cboe・ナスダックがBitcoinの先物取引を開始」のような、仮想通貨取引所や販売所などが取り扱う銘柄を新しくするというニュースは代表的な好材料と言えます。
取引できる場所が増えればそれだけ購入する人も増えるので、価格が高騰する可能性を秘めています。
②米JPモルガン、Bitcoin先物仲介業への参入を検討(2017年11月ごろ)
銀行などの大手金融業者が仮想通貨に新規参入すると言うニュースも大きな好材料です。
ここ数か月で、たくさんの企業が仮想通貨業界への参入を発表しましたよね。その度に各銘柄の価格も上がっていきました。
このニュースで注目したいのは、この時点で米JPモルガンは正式に仲介業に参入する旨を発表したわけではありません。CEOが「新規参入するかも」と示唆しただけです。
こういった小さなニュースだけでも、市場は敏感に反応します。
③国税庁が仮想通貨を法規制案を閣議決定を発表
昨年、日本国税局は仮想通貨に対する法整備や税金の処理の仕方を明確にしてきました。
こう言った仮想通貨を認める動きが起こると、仮想通貨を使う人が増えていくことが予想されるので、それだけ市場全体の価格も上がっていきます。
・過去の悪材料から見る仮想通貨の値動き
①取引所Coincheckから仮想通貨流出日本で第二位の取引量を誇る取引所Coincheckが、海外からのハッキングを受けて560億分の仮想通貨を盗まれました。
これにより仮想通貨取引所のセキュリティの虚弱性が明らかになり、市場全ての銘柄が暴落することになりました。
Coincheckだけでなく、取引所というサービス全体に不信感が集まる、マウントゴックス事件依頼の大きな悪材料となりました。
②テザー問題
テザートークンを発行する企業、テザー社への様々な疑惑がキッカケとなったテザー問題も、2018年に起きた大きな悪材料です。
実際にテザー社が何か不正を行ったというニュースが無かったのにも関わらず、市場全体は大きく暴落しました。
仮想通貨を運用するコツ

・「○○が高騰中」というニュースに惑わされてはいけない
購入するタイミングで一番良くないのが、「○○が高騰中」というニュースに惑わされてしまうこと。
いざ購入しようとした時には価格が上がりきっていて、ニュースが出た時にはもう下がるだけ…という状況が非常に多いです。
「今が買い!」などという謳い文句は、持っている仮想通貨が当てはまったらラッキー程度に考えておきましょう。
・基本的にはホールドすべき
仮想通貨はデイトレード的に投資する人がいますが、基本的に買ったら長期的に保有(ホールド)し続ける方が良い場合が多いです。
仮想通貨市場は管理者も投資家も未成熟で、ちょっとしたニュースですぐに激しく乱高下します。
しかしほとんどのニュースが一過性のものに過ぎず、ある程度の時間が立つと元の価格に戻る…というのを繰り返しているのが現状です。
長期的に保有することで、そう言った一過性の好材料に一喜一憂する事が無くなり、最終的にはその銘柄の将来性などが反映した価格に落ち着いてきます。
・自分の中で売るタイミングを決めておく
価格が下落した場合でも、基本的にはホールドすることをオススメします(明確に今後下落していく悪材料が出た場合はこの限りではありません)。
特に理由の無い下落は、しばらくするともう一度価格が戻る傾向があります。
ある程度利益が出ているのであれば、利益の○%を割ったら売るというルールを自分で決めておくと、いいかもしれません。
・買うと決めたらできるだけ早く
仮想通貨の価格は数日で非常に激しい値動きを見せます。
「今が買い時だ!」と思ったら放置せずにできるだけ早く購入することが大切です。
まとめ
今回は仮想通貨の買い時に焦点をあててまとめてみましたがいかがだったでしょうか。
価格が安定していない現在の仮想通貨市場は、出来るだけ早くて正確な判断力と常にニュースをチェックしておく根気強さも必要になってきます。
また、投機売買の基本である「悲鳴で買い、歓喜で売る」というのは頭ではわかっていても、精神的にはとても難しい局面が出てきます。
「もっと上がるかもしれない」「このままじゃ損しちゃう」という考えが先行して、買売を焦ってしまったり、判断を後回しにしてしまうと、取り返しのつかないことになってしまう場合もあります。
自分の中で明確にルールを決めて、心を強く持つというのが非常に重要になってきます。