現在の社会は、毎日のように様々な情報が生まれては消えを繰り返しています。
さて、そんな中ここ数年で目覚ましく発展してきた仮想通貨は今後どうなっていくのでしょうか？
もしかすると、10年後には仮想通貨が法定通貨にとって代わる存在になっているかもしれません。
今回は、仮想通貨の10年後について考察してみました。
10年後には仮想通貨は世界共通の通貨となるのではないか？
今までは、お金を発行するのは国家である事が当たり前でした。
日本は円、アメリカはドル、ヨーロッパ圏はユーロという具合に、統治する政府や団体によって発行されていました。
しかし、世界経済は複雑化してきていて、国内だけでしか使えない通貨では、不便を感じるようになってきている事は明らかです。
そして、現在の国際送金の代表的なシステム「Swift」は、手数料が非常に高いうえ、時間もかかり、エラーが多くあるのは事実です。
世界は、この現状を改善しなければならない事に気付いています。
そして、仮想通貨は、そんな世界経済を改善できる可能性がある事は多くの見識者が既に気付いています。
なんで仮想通貨は世界経済を改善できるの？
ここまでで述べてきた通り、そもそも、従来の法定通貨は使える範囲（国）が限られている為、国を跨ぐ取引には適さないのです。
また、お金の管理をしている各国の金融機関は、国ごとに異なるシステムで運用されており、為替変動のリスクとともに、送金時のトラブルを生み出す原因にもなっています。
今まで、これらの課題がクリアできなかった大きな理由は、お金の価値を維持する為には絶対的な管理者が必要だった為で、その絶対的な管理者は、お金を発行している国家が担ってきました。
これは国内では合理的な仕組みなのですが、国を跨ぐ取引の場合、双方にとって、信頼できる通貨というものが存在せず、為替を適用して国際送金をしなければなりませんでした。
しかし、ブロックチェーン（分散型台帳）の誕生により、管理者不在でも信頼性の高いお金の運用が可能になりました。これが、仮想通貨です。
つまり、法定通貨から仮想通貨に置き換えられる事により、日本からアメリカに送金する場合、従来のように日本円をドルに変えて送金するのではなく、ビットコインをビットコインのまま送金できるという事になり、非常に効率が良いのです。
だから、10年後には仮想通貨が世界共通通貨になっていると思うのです。
想像を絶する10年後の世界経済
では、仮想通貨が世界共通の通貨となった事で、10年後の世界経済はどう変わっていくのでしょうか？
大きな変化を四つ挙げてみます。
仮想通貨が世界共通通貨になる事で変わる5つのこと
1. 海外への送金が劇的に改善される。
2. 発展途上国と先進国の格差が小さくなる。
3. 国家の概念が薄れる。
4. 相対的に法定通貨の価値が下がる。
仮想通貨が変える10年後の素晴らしいこと
上記の1,2で挙げたように、国を跨ぐ送金がより効率的で便利になる事により、世界経済は非常に大きく成長すると思っています。
また、為替がシームレスになる事は、物価もシームレスに近づく事になりますので、発展途上国と先進国の格差は小さくなるし、その頃には国単位での経済的な覇権争いの持つ意味合いが軽くなってきていて、格差を是正する為に、世界中が舵を切ると考えています。
そうなると、食べるものもなく餓死する人が多い国の人も多くが救われるきっかけになると思います。
仮想通貨が変える10年後の悪いこと
現在の国家が、国家として、揺るぎない権限を持っている一つの背景には、お金を発行する権利を有している事が挙げられます。
しかし、仮想通貨は知っての通り、管理者不在のお金です。
その為、今までよりも国家の存在感が小さくなってしまい、世界中で治安が悪くなったりするのでは無いかと危惧されます。
また、10年後の段階では、それほど深刻にはなっていないと思うのですが、今まで、発展途上国が担ってきた役割が放棄されてしまい、いろいろ、世界にとって不都合があることと、経済が活性化する事により、人口が爆発的に増加してしまい、今まで以上に食糧問題や資源問題が深刻化する事は間違い無いのでは無いかと思います。
仮想通貨は、世界を変える可能性を大きく秘めた素晴らしい発明だと思いますが、現実問題と照らし合わせながら、世界と定着させていかないと、10年後、20年後、30年後、、、と、取り返しのつかない時代を作ってしまう可能性もあります。
人類は、大きなリスクがあるとわかっていても、より効率的なものを導入してここまで歴史を紡いできました。
そんな人類が、仮想通貨を無視するはずはなく、明るい未来と共に訪れるリスクは受け入れなければならない時代が来ることだろうと思います。
10年後、そんな未来が訪れた時にそなえ、仮想通貨への理解を深めると共に、今から仮想通貨の所持をする事は有意義なことかもしれません。
